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車券推理の極意 2024サマーナイトフェスティバルin松戸「決勝」
解説&分析 2024.07.17

車券推理の極意 2024サマーナイトフェスティバルin松戸「決勝」

#レース予想の極意

サマーナイトフェスティバルの雰囲気は真夏の祭典の印象です。ただ上位選手は、この大会に調整して参加した選手はいませんでした。ここに入るまでの流れのままの状態です。レース展開も先行選手がガンガン行くレースが多かった事がそれを裏付けていました。

結果的にも大型先行タイプが力の勝負をし、その結果で捲り選手が勝つレースが多かった事があります。

33バンクはやはり先行有利な事。しかしそれが故に先行選手の主導権争いが激化します。そして捲りが決まる。決まり手が一番多いのも捲りです。しかしそれは単に結果の数字です。その傾向に今回のシリーズの特質も加わり、スピード感ある激しい叩き合いが多かった開催でした。

準決勝でもその事は言えました。その10Rも新山響平対犬伏湧也の対決に青野将大も加わり見応えのあるレースでした。結果は郡司が捲り快勝しましたが、特に犬伏の力は圧巻の一言でした。

11Rは山崎賢人が先行し松井宏佑が3番手確保からの捲り勝負。同じ時期にナショナルチームに所属していた事もあり、その印象で松井はレースを進めたと思います。結果的に松井にとってはそれが仇となりました。そこを眞杉匠に捲られ、松井にとってはショックな結果だったと思います。捲った眞杉は昨年以上のものを感じさせたレースでした。

そして12Rは伊藤颯馬が先行態勢から北井佑季に叩かれ、飛び付きに。伊藤らしいレースでしたが、捌きにキレがなく、時間を捌きに費やし内をすくわれ後退。その絡みで新田にレースが流れていきました。

どのレースも33で有り勝ちな結果。小回りながら積極的な選手が報われないレースでもありました。

そして決勝メンバーが出揃いました。4連覇の掛かった松浦悠士は準決勝で敗退し残念な結果に終わりました。神奈川勢が北井、郡司、松谷の3車。近畿ラインは脇本、古性。関東ラインは眞杉、吉田。そして、新田と山口がそれぞれ単騎の一戦です。1番車に北井が入った事で北井の前受け突っ張り先行が有力と感じる決勝戦です。

レース展開予想

まずスタートは1番車を活かし神奈川勢が前受け。そして2番車古性がその後ろに付け、脇本を迎え入れる。これが神奈川勢にとってはかなり気になる体制です。しかし眞杉が周回中から脇本に並び掛ければ、脇本は下げる。その形になれば、まず脇本から北井を押さえるか叩く展開になる。初日特選でも同様の形で脇本は中途半端になり凡走しました。北井は高松宮記念杯を優勝し、今回は勝ちよりも先行に徹し優勝をラインの選手にと考え走る。故に初日同様の結果になると感じます。北井の番手郡司が圧倒的に有利です。そしてそこに眞杉が絡む展開と予想する。

車券的推理予想 5-6-324 5=3-6492 5=9-264 5-2-964 9=2-534

結果 3-4-8 161倍(57番人気)

レース経過

前受けが近畿ライン。そして関東勢で山口。神奈川ラインが続き新田で周回。そして北井が上昇し脇本との叩き合い。この時に古性が郡司を捌き、脇本を迎え入れる。これで近畿ラインが磐石に見えた。郡司はここ最近捌かれることが多く、その印象が強くなって来たことで、他のラインにその作戦も組み込まれるようになってきました。そして脇本が最終ホームから番手捲り。そして3番手になった眞杉が2コーナーから捲りを放つ。タイミング的には古性に捌かれるかと思われましたが、そこを乗り越えました。眞杉が優勝し2024サマーナイトフェスティバルの幕を閉じました。

優勝した眞杉は昨年より更に進化しています。それは縦脚にとどまらず、捌きやレース運びもそう感じます。それに加えて持ち前の勝負強さもあります。力の犬伏、技の眞杉と印象付けたシリーズでもありました。

ここから選手の焦点はオールスターに更に向かって行きます。今回の古性、脇本にも言えますが、すでにそちらに照準を合わせているのが上位選手です。バンクは平塚。力より展開に左右されるバンクではありますが、フルスロットルの攻防は楽しみです。

良いレースを期待しましょう。

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