スピードを武器に快進撃を続ける
ニューヒロイン誕生の予感だ。幼い頃からの夢だった小学校教諭として3年間勤務していたが、トレーニングジムでガールズケイリンの広告を見て「ビビッと来た。今しかできないことをやろう」と、自転車未経験ながらこの世界に飛び込んだ。
学生時代に陸上の短距離で培った身体能力は、自転車競技でも生きた。在所中は2度ゴールデンキャップを獲得し、400m、500mの養成所記録を更新。在所成績2位で、卒業記念レースも制した。
川上の武器は非凡なダッシュ力だ。「ダッシュでちぎって、そこからいかに持たせるかを持ち味にしています。今は出切れれば結果がついてくると思っているし、中途半端じゃなくて大きなレースがしたいですね」。競輪ルーキーシリーズ2026では宇都宮、平塚の2場所で優勝。本デビュー初戦の7月取手では那須萌美らを破って完全優勝し、8月武雄でも尾方真生らを退けて完全優勝を飾った。武雄の予選2では、打鐘過ぎから動いてペース駆けに持ち込んだ。「ラッキーもありましたが、幅が広がったのは良かったです。ああいう練習もしていたし、ちょっとだけ前進したかな」。それまでは残り1周付近からのカマシ先行が多かったが、長い距離を踏んでも押し切れることを証明した。レースでの視野の広さや対応力も、走るたびにどんどん良くなっている。
養成所時代から自力には強いこだわりを持ってきた。「差しで1着より先行で1着の方が気持ち良さが違いますね。養成所でもマークや差しで勝ってもモヤモヤしたので」。自力のバリエーションを増やすことが今後の課題になる。得意のカマシ、まくりだけでなく、押さえて駆けても勝てる。それが理想のスタイルだ。
「無敵がいいですけどね。打鐘からいつでももがける、仕掛けられる選手になれれば。それに、対戦相手によって動きを変えられたらいいですね。いろんな駆け方のパターンを持ちたい。そして誰から見ても強い選手になりたいです」
佐世保で行われた「第2回毎日新聞社杯女子オールスター競輪(GⅠ)」最終日の「競輪ルーキーシリーズプラス2026」でも、成績上位の同期を相手に優勝した。「自分も来年はここ(GⅠの舞台)に立って頑張りたい」。
今後の活躍が楽しみだ。