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車券推理の極意 第2回毎日新聞社杯女子オールスター競輪(GI)・佐世保
解説&分析 2026.08.11

車券推理の極意 第2回毎日新聞社杯女子オールスター競輪(GI)・佐世保

#レース予想の極意


佐藤水菜が示した圧倒的な力と、勝負を分けた位置取り

ファン投票1位は不動の児玉碧衣で、10年連続10回目のトップ。佐藤水菜は3位だった。ファン投票は純粋な実力順位ではなく、日頃のファンサービスや発信、受け答えなども反映される。児玉は、最もファンの期待に応え、ガールズケイリンに貢献してきた選手の一人である。


一方、現状の力関係では佐藤が大きく抜けている。児玉はその差を受け入れ、対策を練りながら普段のレースに取り組んでいるように感じる。佐藤がファン投票3位をどう受け止めていたかは本人にしか分からない。国内での出走が限られるなか、力で結果を示すことに徹しているように映る。


佐世保バンクの特徴
佐世保の見なし直線は40.2メートルで、400メートルバンクでは最短である。ただし、これは公表上の数値。実際の見え方や走行感覚は、各バンクのコーナー形状などによって異なる。佐世保はコーナー間の直線がやや長く感じられる面もあり、単純な数字だけでは測れない。単騎戦のガールズでは、仕掛けと位置取りのタイミングへの影響は大きい。


初日・2日目の振り返り
初日のガールズドリームレースは、佐藤が圧倒した。児玉と久米詩が動いたところを逃さず、打鐘3コーナーから一気に仕掛けて1周半を先行。そのままレースを完結させた。番手に飛び付いた太田りゆも、1車身半差をつけられ、完敗と感じたのではないか。
児玉は後方から3番手まで追い上げるような形になったが、空いた場所に入っただけにも見えた。前が太田で先行の可能性が低いなら、そのまま切れば、佐藤に叩かれたあと自然に番手へ収まる可能性があった。太田のような飛び付きではなく、流れの中で番手を取れたはずだ。佐藤は児玉の上昇を利用して主導権を奪った。早い仕掛けでも出切るまで無駄脚を使っていない。両者の動きは対照的だった。
2日目の準決勝は、10Rで太田が完勝。11Rは児玉が前団の動きに合わせて踏み上げ、坂口楓華の後位に飛び付く形から2コーナーでまくって1着。初日に求められた動きだった。12Rは佐藤が後方でタイミングを見極め、太田美穂の仕掛けに続くように踏んでバックでまくり切った。初手から佐藤の後ろを追った久米は離れ、7着となった。そして決勝には、現在のベストメンバーに近い7選手がそろった。GI決勝にふさわしい顔触れである。


決勝展開予想
佐藤は仕掛けられるタイミングがあれば、打鐘2センター以降からでも行くとみた。児玉はドリームレースの反省を踏まえ、流れを重視して積極的に動く。佐藤の番手を流れの中で取ることが優勝への近道で、先まくりでは分が悪い。
太田は、松戸のオールガールズクラシックで準決勝、決勝と続けて佐藤を追走したが、差を詰められなかった。今回も車番的には佐藤の後ろへ入れる。ドリームレースのような飛び付きではなく、脚を使わず番手を取れたとしても、おそらく差し切るのは難しい。そこをどう判断するかである。
展開的には梅川の先行、その番手は尾崎睦と予想した。他の選手はそこにはこだわらない。佐藤は番手が太田、児玉以外なら早めに仕掛ける。番手が両者なら、まくり勝負。その場合は前団の選手も2着候補になる。


車券推理予想 1―2375―2375

結果 1―7―3 38.5倍(13番人気)


決勝レース経過
スタートは少しけん制状態となり、太田瑛美が前を取り、石井寛子、児玉、梅川、太田りゆ、佐藤と続いた。尾崎は佐藤の後ろを選択して周回した。
まず梅川が上昇。このとき児玉は反応できなかった。3番手からタイミングよく前団を切りたいと考えていたと思うが、早めに梅川に外を封じられ、勝負権を失った。梅川の後ろにいた太田りゆも、その動きに反応しなかった。太田もタイミングを計っていたのだろうが、その外を佐藤が上昇し、尾崎の位置へ切り替えることもできなかった。
前受けの太田瑛美も勝負どころをもう少し先に考えていたのだろう。GI決勝初出場の経験差が出たとも言える。その点、梅川は先行も辞さない覚悟で積極的に位置をつくった。
佐藤は打鐘過ぎ4コーナーからカマして先行。初手から佐藤を追っていた尾崎は離れ気味となり、梅川が番手に飛び付く形になった。1センターでは尾崎が梅川の後輪と接触したが、落車には至らなかった。梅川はそのまま佐藤を追走した。
この動きで児玉に再び展開が巡った。バックで緩んだところをまくり上げたが、車は伸びず、梅川を追う形まで。佐藤に迫ることはできなかった。そのまま佐藤が他を寄せ付けず、1車身差で優勝。2着は梅川、3着は児玉だった。


これで佐藤は26連勝。GIでは8大会連続優勝、通算9度目の制覇となった。記録がどこまで伸びるのかは楽しみだ。
現在、ナショナルチームで世界と戦う選手は、高水準の練習環境と長期的な強化計画を生かせる。それが国内競輪でも大きな強みになっているように思える。

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