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第77回高松宮記念杯競輪(GⅠ) 注目ポイント
レース展望 2026.06.10

第77回高松宮記念杯競輪(GⅠ) 注目ポイント

#グレードレース展望

東西別勝ち上がりが生む激戦 関東と近畿が主役の高松宮記念杯競輪

 準決勝まで東西別々で争われる特殊な勝ち上がりが「高松宮記念杯競輪」だ。普段はラインを組む間柄でも、今大会だけは勝ち上がりの過程で敵になることがある。地区の結束力だけでなく、同地区内でのサバイバルも問われるシビアな一戦だ。

 【東日本】吉田拓矢、眞杉匠がけん引する関東勢は強力だ。鈴木竜士、武藤龍生、森田優弥、小林泰正、坂井洋らも控え、層の厚さは近畿と双璧といえる。吉田と眞杉の前後はその都度変わりそうだが、基本的には眞杉が前で、吉田が番手を回る形が有力だろう。両者は勝ち上がりの段階から連係できる一方で、同じ関東でもメンバー構成次第では別線になるケースもあり、勝ち上がりの難しさはある。

 関東勢に対抗するのは南関勢だ。郡司浩平、深谷知広と実力者がそろっている。南関は3県でまとまりやすく、勝ち上がりの段階から普段通りの連係を組みやすいのは強みだろう。深谷はダービー後も好調を維持。2場所前の「全プロ記念」ではスーパープロピストレーサー賞を制しており、一流どころがそろった中での優勝は価値がある。状態は申し分ない。一方、昨年のグランプリチャンピオン・郡司は、まだ本来のリズムに乗り切れていない印象もある。ただ、そろそろ結果を出したい時期。強力な関東勢を相手に、南関勢から何人が決勝へ勝ち上がれるかが焦点になる。

 北日本勢は苦戦も予想されるが、新山響平の奮闘には期待がかかる。S班の阿部拓真はケガの影響が気になるものの、直前に上向き気配も見せている。中野慎詞が勝ち上がってくれば、北日本勢にもチャンスは広がる。

 【西日本】S班4人を擁する近畿勢が中心だ。ダービーを初制覇した古性優作を筆頭に、脇本雄太、南修二、そして宇都宮記念で初の記念優勝を成し遂げた寺崎浩平が上り調子で本番を迎える。ただ、この4人に続く選手がどこまで勝ち上がれるかは課題だ。ベテランの村上博幸、山田久徳、三谷将太、三谷竜生らの浮上があれば、近畿勢の厚みはさらに増す。

 中部は山口拳矢を中心に、浅井康太、志田龍星、皿屋豊らがどこまで存在感を示せるか。近畿、中国、四国、九州の強力勢力に囲まれる西日本の勝ち上がりでは、単騎戦や別線勝負を強いられる場面もありそうだ。

 中国・四国勢は連係面が難しい。通常開催なら中四国ラインを形成できるが、この大会では中国と四国が西日本の中でぶつかるケースもある。中国勢は松浦悠士、清水裕友、取鳥雄吾、太田海也。四国勢は犬伏湧也、松本貴治らが中心となる。個々の力は十分だが、勝ち上がりでどこまでまとまれるかが鍵になる。

 九州勢はS班の嘉永泰斗を中心に駒がそろっている。山田英明、山田庸平、荒井崇博、山崎賢人、北津留翼ら経験豊富な選手も多く、勝ち上がりの段階から連係しやすいのは大きな強みだ。

 【総合】構図としては、関東対近畿だろう。ただ、東西別の勝ち上がりを考えると、西日本の方がつぶし合いは激しくなりそうで、関東勢がやや優位とみる。吉田拓矢、眞杉匠の新関東ゴールデンコンビが優勝候補の筆頭になりそうだ。

 近畿勢は古性、脇本に加え、寺崎、南、そして援軍となる選手が何人勝ち上がってくるかで逆転の目がある。岸和田で行われる近畿のGⅠである以上、地元地区としては何が何でも他地区に優勝を持っていかせたくない。東の関東勢か、西の近畿勢か。東西別勝ち上がりならではの駆け引きが、今年も大きな見どころになる。

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