攻めの姿勢で見えた兆し
昨年暮れのヤンググランプリを含め、5度目のビッグレース出場となったウィナーズカップで、西田優大が存在感を示した。
ビッグ初の準決勝進出はもちろんだが、目を引いたのは一次予選、二次予選での積極的なレース運びだ。一次予選は打鐘から踏み込んで逃げ切り、二次予選は打鐘過ぎから仕掛け、後方から別線に入られながらも3着に粘り込んだ。
「(残り)2周半で口が空いたのは自分のミス。結果はいいけど、ラインが崩れてしまった。そこは反省です」
ラインで勝ち上がれなかった二次予選は、組み立てやレース運びに課題を残したものの、前へ前へと攻める姿勢は確かな手応えとして表れていた。
「距離を踏むことでしか付かない脚がある。レースで長い距離を踏むことを意識してから、状態は良くなっている」
昨年7月の小松島では、単騎まくりでGⅢ初優勝を達成。先行主体に加え、器用さも兼ね備える点が西田の持ち味だ。
「先行主体で走っていると、飛びつく形もあった。でも最近は欲が出て、切ってから誰かを待つようになっていた。それが良くなかった。いざ行くときに脚が持たなくなっていた」
このままではいけない――そう気づかされたのが、今年初戦の取手だった。3日間バックを取れず、決勝にも進出できなかった。
「取手が終わって、『ヤバいな』と思った。そこでレース運びを見直した。先行も視野に入れて、一度前に出る形に変えた。次のいわき平GⅢはボロボロだったけど、3月の松山GⅢでは着順も良くなって、手応えがあった」
ウィナーズカップ準決勝では、同門の町田太我と連係。昨年8月の高知FⅠ決勝では西田が番手を回ったが、今回は迷いなく前を選択した。
「町田君の方が先にデビューして頑張っている。これからも基本的には前で頑張りたい。今回のウィナーズカップは、最近の中では脚の状態も良くて楽しかった。これからもスタイルを見失わないように頑張りたい」
進むべき方向は見えた。さらなる飛躍を信じ、攻めの走りで突き進む。