●1月のベストレース 菅田壱道(91期・宮城・S1)
熊本競輪FⅠシリーズ 1月29日 S級準決勝11R
レースは青柳靖起-伊藤颯馬―角令央奈、藤井昭吾―森川大輔、菅田壱道―内藤秀久と3分戦の構成。焦点は自力同士で並んだ九州勢を菅田がどう攻略するか、だった。
打鐘から飛び出した青柳に対し、菅田は空いた内を突いて伊藤をさばきにかかったが、無理に番手を奪わず、菅田は2角で伊藤を受けて3番手を確保。そして3角からのまくり追い込みで直線を突き抜けた。菅田は「番手を取っても伊藤が外に張り付くと青柳が踏まず、藤井のカマシのタイミングになる」と冷静に判断。角が3番手にいないことも確認したうえで、無理をせず勝負どころを選んだ
「颯馬を放り上げたけど、番手を取っても颯馬は外にへばりついている。そうすると青柳は踏まないし、藤井のカマシ頃になる。それに角が3番手にいなかったのがわかったので」と冷静かつ緻密に策を立て「2段駆けにあてられたし、レース前は正直ビジョンが見えなかった。それなら前々に攻めてゴチャつかせるしかないなと思った」と、レース前は明確な展開が見えない中でも、焦らずに二段駆けを想定した相手に対抗した。
また、初めて走る熊本400走路とあって仕掛けどころにも悩まされたが、準決では初日特選とポイントをずらし仕掛けを遅らせるなど工夫し「3角が独特なので仕掛けは早めか遅め。2走して踏みどころがつかめてきた」と手応えをつかんだ。
決勝戦は小畑勝広の番手から飛び出して見事に優勝。それでも浮かれることはなく、目標は2月に熊本で行われるGⅠ読売新聞社杯全日本選抜競輪。レースを俯瞰してとらえる菅田の視点の確かさが光った。