今年のガールズは佐藤水菜の一人勝ちでした。そして昨年に引き続き世界選手権も優勝し、揺るぎ無い佐藤時代到来と言っていいでしょう。また自信からか、仕掛け所で躊躇せず。それが佐藤を一層際立たせていると感じます。
その対抗格であるべき児玉碧衣。今年の後半は若干負けを認めた中で走っている様にも感じました。
レースを運に任せる。組立を一択にする。過去のガールズG1ではその様な選手が勝つシーンも多かったです。児玉自身がそれなりの年齢になった事で、それらの事を考え普段のレースにも取り組み時期に来ている様に感じます。
レース展開
スタートは外枠の選手が出なければ、1番車の佐藤が出る。それならほぼ枠なりの並びと思う。まず坂口が切り佐藤は下げる。そこを梅川が仕掛ける。そして佐藤がまくりに構えての2コーナー勝負。ただこの展開は佐藤にとっては最悪の流れ。外枠の選手がスタートを取れば先程の展開より一つ早い展開。佐藤が梅川を叩く形になるが、ここではかなり脚を消耗する。力はやはり佐藤。展開は尾崎か児玉に感じる。
車券的予想
1=4-235 1=2-435 1-3-245 5-1346-1346
結果
1-5-3 30.9倍(11番人気)レース経過
スタートは若干牽制の中、尾崎が取り梅川、久米、佐藤、坂口、山原、児玉の順で周回。児玉は狙った位置が取れず下げる形になった。打鐘前に梅川と佐藤が後方を気にして車間を切る。その動きで児玉が佐藤の前に入り、梅川が先頭に出る。そして山原が上昇。この動きに梅川は反応せず。山原も前に出てペースを落とす。その動きに乗って来た児玉が前に。そして佐藤が先行態勢に入る。佐藤に乗って来た坂口は児玉の飛び付きを嫌いその後ろへ。4番手になった尾崎が2コーナーから捲りを放つ。しかし先行佐藤は後ろを見ながらのペース掛けから、しっかりと尾崎を合わす。番手にハマった児玉にチャンスかと思たが、その児玉は付きバテ。そのまま佐藤が逃げ切った。
レースのポイントは梅川が先行有利なバンクで先行を躊躇った事と、その中で山原が上昇した事です。山原の動きで佐藤は脚を使わず先行出来た事です。現在の力関係で佐藤が先行すれば勝負はほぼ決まります。いかに後方に置くかがレースのポイントでありましたが、どの選手も見せ場なく終わる事を嫌った。その事が、佐藤の仕掛けを容易くした事です。ある意味レースは走る前から決まっていたのかもしれません。それは佐藤のこれまでのレースっぷりがそうさせたのだと思います。
佐藤一強の時代はしばらく続きそうと感じました。