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直送!競輪場便り from 佐世保競輪  佐々木龍(神奈川109期)  
インタビュー 2025.12.24

直送!競輪場便り from 佐世保競輪  佐々木龍(神奈川109期)  

#競輪場便り

記念初優勝は成らなかった。G1競輪祭で準優に進出した佐々木龍が、好調のまま佐世保記念に参加した。競輪祭準優は落車をしてしまったが「自転車はダメになりましたけど、体は大丈夫です」と前検日から笑顔を振りまいていた。それだけ競輪祭の感触が良かったのだろう。

 特選、二次予選と4着ながら脚を余しての印象だった。佐々木の真骨頂がみられたのは準優から。目標にしたのは新山響平。だがその新山は最終バック8番手。ということは佐々木は9番手の大ピンチ。万事休すかと思われたが、新山が不発と見るや、3コーナーからインに切り込み稲川翔には届かなかったが2着。「9番手でも新山君は必ず仕掛けてくれるしあまり不安ではなかった。落ち着いていられました。最後は6番(吉川起也)の内が空くと思っていたから」と冷静にレースを振り返った。

 優勝戦は東日本が坂井洋と2人。勿論、坂井に付いた。犬伏湧也・松浦悠士・稲川翔が打鐘で先行。北津留翼・荒井崇博の九州勢は6番手。「坂井君が頑張ってくれました。九州が後ろだったので余裕はありましたけど、やはりS班は違いますね」。坂井が不発で準優と同じ3コーナーからインを突き、松浦後位の稲川をどかしたが、そこまで。「一瞬、迷ってしまった。迷いがなければもっとゴール前勝負ができた」と反省した。

 佐世保は思い入れの強いバンクだ。早大を卒業後1年、鹿町工業高校で非常勤講師をしていた。「佐世保競輪場は良く行きました。だからバンクの特徴は分かっていました。ただ後方に置かれると苦しいのですが、今回はその苦しい展開を凌ぐことができたのが収穫です」。第二の故郷ともいうべき佐世保だからこそ、いつも以上に力が入ったと言う。優勝こそ成らなかったが競輪祭から続く動きの良さは誰もが認めるところだ。「まだまだです。もっと実績を積んでいかないと上のステージでは勝てません」と謙遜するが、明らかに一皮剥けたように感じた。35歳という年齢は脂がのりきっている頃だろう。F1は勿論だが、2026年のグレード戦線では佐々木から目が離せないような気がする。

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