第129回生は中野楚樂候補生、 第130回生は小原乃亜候補生が優勝
第129回生(男子)・第130回生(女子)の第1回トーナメント競走が11月17日~18日の2日間にわたり、JKA400にて行われました。
第129回生は初日に予選1回戦・2回戦を行い、着位順位1~27位が2日目の準決勝(3R)へ。2日目は午前中の準決勝を勝ち上がった9名が決勝戦に進出。
第130回生は初日に予選1回戦・2回戦、2日目の午前中に予選3回戦を行い、着位順位上位7名の候補生が決勝戦に臨みました。


■第129回生決勝戦 決勝メンバー
1番車 小笠原匠海(予選2・2 準決勝2)
2番車 髙橋奏多(予選3・1 準決勝1 )
3番車 渡邊諒馬(予選4・1 準決勝1 )
4番車 田沼龍弥(予選3・2 準決勝3 )
5番車 吉川敬介(予選1・1 準決勝3 )
6番車 中野楚樂(予選1・4 準決勝3 )
7番車 鶴健志(予選4・3 準決勝2 )
8番車 福田海響(予選1・3 準決勝1 )
9番車 冨倉巧(予選4・2 準決勝2)
レース展開
号砲がなり、8番福田が前を取ると、2番髙橋、1番小笠原、3番渡邊、4番田沼、7番鶴、5番吉川、6番中野、9番冨倉の並びで周回。
赤板から後方の5番吉川、6番中野、9番冨倉が上昇開始。バックで5番吉川が先頭に上がると、3番手につけていた9番冨倉が打鐘のタイミングで一気に踏み込む。
9番冨倉の先行で残り1周へ。続いて5番吉川、6番中野、8番福田、さらに2番髙橋や1番小笠原らが追う展開に。最終バックで5番吉川が9番冨倉を交わして先頭に立ち、6番中野、8番福田、4番田沼と続く。
ゴールは逃げる5番吉川を直線でとらえた6番中野が1着。中野を追走した8番福田が2着、4番田沼が3着に入線した。







優勝の中野楚樂(宮城・23歳)
「決勝はしっかり流れに乗れて、最後決められたのでよかったです。作戦はいろいろ考えていましたが、吉川候補生の後ろをマークして、行けるところまで溜めてゴールを取りたいと思っていたので、自分の中では一番いいパターンになりました。デビューしたら北日本の先頭でしっかり走りたいと思っているので、養成所の訓練では持久力もそうですが、持ち味のスピードをもっと高めたいなと思っています。第2回トーナメントはJKA250で行うので、400とはまた違った走り方になると思います。絶対的なパワーが必要だと思うので、それまでに先頭で風を切って行ける能力を高めて、前々の展開を狙って頑張りたいです」

2位の福田海響(東京・20歳)
「着に絡みたいと思っていたので、2位というのは素直に嬉しいです。決勝は最初からSは取ろうと思っていて、冨倉候補生が先行するかなと思っていましたが、吉川候補生が来て、その後ろについて行く形になりました。予想とはちょっと違いましたが、展開に恵まれたなという感じです。デビューしたら先行一本でやっていこうと考えているので、普段の競走訓練でも先行主体で、長い距離を踏んで行く競走を心掛けています。今回の第1回トーナメントが自分の脚力で掴み取った結果というわけではないので、次の第2回トーナメントでは自分で展開を動かすようなレースをしたいと思います」

3位の田沼龍弥(群馬・20歳)
「決勝はちょっと後ろで構えてしまい、なかなか自分から動いて行けなかったので悔しさもありますが、結果として3着が取れたのはよかったです。でも今回の決勝メンバーと比べると自分の脚力は劣っているところが多いので、もっと力をつけなければならないなと感じました。普段の競走訓練では自分で動くことを一番に意識していて、デビューしてからは先行で頑張りたいと思っているので、先行にはこだわっています。第2回トーナメントはJKA250での競走で、まだ250ではレースもしたことがないので全く分からないのですが、次は自分から動いて着を取りたいという気持ちが大きいので、力をつけてしっかり前に残れるように戦って行きたいです」
■第130回生決勝戦 決勝メンバー
1番車 山田南(予選2・1・1)
2番車 小原乃亜(予選1・1・1)
3番車 栗山百花(予選1・1・5)
4番車 川上いちご(予選1・3・1)
5番車 鈴木媛子(予選3・3・2)
6番車 古山稀絵(予選6・2・2)
7番車 緒方詩央里(予選2・2・2)
レース展開
周回の並びは7番緒方、1番山田、2番小原、3番栗山、6番古山、4番川上、5番鈴木。
残り1周で7番緒方が前受けからそのままスパート。先行する7番緒方を追いかけ1番山田、2番小原、3番栗山、4番川上、6番古山、5番鈴木と続く。
最終バックで2番小原が7番緒方を捲って先頭に上がると、1番山田、2番小原、3番栗山、4番川上が追走。
僅差の勝負となったゴールは2番小原が押し切って1着。追い込んだ3番栗山が2着、3着には4番川上が入った。






優勝の小原乃亜(岩手・23歳)
「まずは無事に終わってホッとしています。(完全優勝は)予選全部でしっかり自分の力を出せたと思いますし、決勝でも自力を出せて残れたのでよかったかなと思います。ただ、少し迷いがあった部分もあり、競輪は少しの迷いで流れが変わってしまうので、そこは反省点だなと感じました。競走訓練ではいろいろなパターンをバランスよくやるようにしています。自分としてはあまりレースが巧いほうではなく、根本的な力もまだまだだと思っているので、戦術と自分の力を高めること、どちらも課題としています。次の第2回トーナメントは250なので、しっかり戦術を考えてまた優勝できるように頑張りたいです」

2位の栗山百花(神奈川・22歳)
「自分でレースの主導権を握れなくて2着だったので、着順よりも内容が悔しいです。やはり決勝は前にも後ろにも強い選手がいっぱいいたので、そこで縮こまってしまったのが、主導権を取れなかった原因かなと思います。(適性入所で)自転車に乗り始めてまだ一年経っていないのですが、最初は他の候補生たちと違いすぎて辛かったこともありました。でも徐々に練習にも慣れ、第2回記録会では白帽を獲得することができて、そこから少しずつ自信に繋がりました。次の第2回トーナメントは、他のバンクと比べてももっと慣れていない250での競走になるので、恐怖心を克服したいのと、ダッシュ力と地脚の部分でまだまだベースが狭いので、そこを少しでも広くして行けるようにもっと練習を頑張りたいです」

3位の川上いちご(千葉・26歳)
「決勝は自分のレースが全く出来なかったというのが悔しいです。本当は自分が前々に攻めて、みんなを引き連れて行くような主導権を握るレースをしたかったのですが、それが出来ず連れて行ってもらったみたいなレースになってしまいました。普段の競走訓練では積極的な走りが出来ていたのに、トーナメント競走という順位がつくレースになって、気にしていないつもりでも少し消極的になってしまったのかなと思います。 今回は勇気が出なかったから消極的なレースになってしまったと思うので、日々の訓練からもっと自信をつけて、第2回トーナメントではまずは自分の力を出し切ること、着順よりも内容を重視して行きたいです