●9月のベストレース 北津留翼(90期・福岡)
佐世保競輪「CTC杯」9月23日 12R決勝
当シリーズは急きょ前検の前日に追加が入り準備もままならない状態での参加となった。本人も「肉離れ気味、走ってみないと」と心配していたが、いざレースを迎えたら初日からパワー全開。いきなり打鐘先行で1周半を逃げ切って不安を一掃した。準決も危なげなく勝ち上がり、迎えた決勝戦。ここは同期、同学年でこれまで幾度も対戦してきた新田祐大が相手だった。
実績上位の新田を前に取った作戦は、なんと前受けからの突っ張り先行。赤板から上昇した原田研太朗を阻むとすぐさま新田が飛んできたが、そちらも突っ張りペース駆けに持ち込んだ。3番手にハマった新田は北津留の絶妙なペースと車間を目いっぱい切った小川勇介のけん制でなかなか車を外に持ち出せない。結局、北津留は佐世保の短い直線にも助けられ力強く踏み切ってV。あの新田を封じ込める圧巻のレースはあっぱれだった。