9月12日から15日に亘り、第41回共同通信社杯競輪(GⅡ)が福井競輪場で開催されました。
激闘の末、決勝戦には近畿5車(古性優作選手、寺崎浩平選手、三谷将太選手、小森貴大選手 、南修二選手)と、嘉永泰斗選手、太田海也選手、深谷知広選手、野田源一選手の単騎4名が揃いました。
タイトルを獲って頼もしさの増した寺崎選手に、ヨコに厳しい3車が並び、近畿の鉄壁なライン。捲ってくる太田選手に三谷選手がまず波を作り、南選手も牽制し、その後に古性選手の強烈なブロックが入りました。落車のアクシデントを避け、最後に鋭く追い込んでいった南選手が優勝。
44歳にしてビッグレースを初制覇した南選手。厳しいヨコの動きが南選手の代名詞でしたが、ここ数年はタテ脚にも磨きがかかり、決勝の常連となっていました。その南選手がここでGⅡを獲り、賞金ランキングも7位に浮上と年末のグランプリにぐっと近づいています。南選手の優勝がさらに近畿に勢いをつけていきそうですし、寡黙な南選手のさらなる進化に期待したいですね。
残り2つのGⅠに向け、しっかり脚を作っていきたいと思います
-今の優勝の心境は?
「嬉しいです」
-デビューからここまで、ビッグレース制覇をどのように見ていましたか?
「目標の1つにしていたので、達成できてよかったと思っています」
-決勝戦を振り返って、近畿のラインとしてはどんな組み立てを考えてましたか?
「5車を活かして、もっと僕とかが動けていたら、(太田)海也君が来た時に、もっと何とかできたのかなと思いますが、あとでレースを見直してみます」
-その後、古性優作選手がブロックにいきましたが、後ろでどう見ていましたか?
「『流石やな』って思ってました」
-南選手が前に踏む覚悟を決めた時は?
「そうですね、古性が戻ってくるのを待ったんですけど、ちょっとこれ以上待つと(勝利は)ないかなと思って、前に踏ませてもらいました」
-寺崎浩平選手を追いかけるようにゴールまで踏んでいましたが、どうでしたか?
「踏み込んだ時はなんとか抜けるかなっていう距離だったと思います」
-ゴールした瞬間は?
「いい勝負できたと思います」
-たくさんの声援が飛んでいたと思いますが、いかがでしたか?
「それはすごく嬉しかったです!」
-5車の連携の経緯は?
「各々がやってきたレースもありますし、この並びに落ち着きました」
-南選手も近畿の中で重要な役割を果たしてきて、今回のラインの結束に繋がったと思いますが、どうですか?
「年は関係ないんですけど、立場というかまず自分がしっかりした競輪をして、近畿の競輪をできたらいいなと思います」
-近畿への想いは?
「僕は近畿の競輪が好きなので、そうやって繋いでいけたらいいなと思っています」
-厳しいヨコが南選手の代名詞ですが、今はタテ脚も磨かれていて、進化している印象があります。
「周りの進化が早いので、なんとか自分が進化しても、また周りが進化しているので、必死で追いかけているような感じです」
-いつも自己評価が厳しい南選手ですが、今回の評価は?
「脚の状態は自分の中ではいいですけど、2日目に千切れていますし、ミスではないですけど底上げは必要かなと思っています」
-賞金の積み重ねに関しては?
「まだ先にGⅠが2つあるので、しっかり脚を作っていきたいと思います」
-グランプリはどんな舞台ですか?
「目標の1つですね」
-GⅡを獲って、次の目標は?
「しっかり内容のあるレースをして、GⅠを獲りたいと思います」
-今後に向けては?
「しっかりトレーニングしたいと思います」
-ファンの皆さんへメッセージをどうぞ。
「ご声援ありがとうございました。また頑張ります!」
南修二(みなみ・しゅうじ)
大阪・88期・S級1班 1981年9月7日生まれ。身長170.0cm 体重80.0kg
Q88期はすごい選手が多かったですが、同期への想いは?
「もともと僕は学校の時から弱くて、周りに強い選手が多くいたので、いい環境というか学ばせてもらえることがたくさんあったので、そのおかげで今があると思います」