●8月のMVP　寺崎浩平（117期・福井）

　函館競輪ナイターGⅠ「第68回オールスター競輪」8月12～17日

　いつ取るか、いつ取るかと待ちわびたGⅠをとうとう取った。決勝は手負いの古性優作がスタートを決めると先頭の脇本雄太がハイスピードで突っ張り、寺崎浩平はその番手から力強く抜け出した。脇本のハイペース先行を無駄にせず、完璧なタイミングでまくった番手まくり、そして前2人をアシストした古性と南修二と近畿軍団が存分に力の違いを見せつけたレースだった。

これまで功労者である寺崎がタイトルを取るのは近畿勢の悲願だった。2022年の西武園オールスター競輪、去年の小倉競輪祭、今年の豊橋全日本選抜競輪、岸和田高松宮記念杯競輪と脇本のGⅠ優勝に貢献し、古性にタイトルをもたらし、南ともGⅠの大舞台で幾度も連携してきたからだ。

タイトルホルダーの仲間入りをし「これからは近畿の先頭で、ふさわしい走りをします」と視線を上げた。目指すは年末のKEIRINグランプリ2025だが、当面の目標は9月に地元・福井で行われるGⅡ第41回共同通信社杯競輪。GⅠ凱旋の第一弾となり、脇本と共に地元ファンの期待に応える。