●7月のベストレース 坂井洋(115期・栃木)
玉野競輪GⅡ第21回サマーナイトフェスティバル 7月20日 S級準決勝12R
人気を集めた古性優作が最後の直線で落車をするなど、波乱を呼び3連単は43万円超えの穴配当となった。その激戦を制したのが坂井洋だった。初手は鈴木竜士を背に前受けから組み立てた。勝負の肝となったのは赤板ホーム過ぎの動き。後ろから上昇してきた中野慎詞-和田圭を出すと、一緒に上がってきた古性を絶妙なけん制で阻み切らせなかった。打鐘で中野がピッチを上げたため、深谷知広がカマすこともできず、古性も様子を見たためスンナリと先行の3番手に収まった。あとは古性と深谷の仕掛けに警戒を払うだけ。タイミングを取ると2角から一気にまくり出てゴール線をいの一番に突き抜けた。
2場所前の6月岸和田GⅠ高松宮記念杯競輪の東予選1で落車失格を喫しまだ手負いの状態だったが「自転車を換えたのがよかった。あとはずっと体のケアをしていました」と、あの手この手の策を打ったおかげで、ビッグの準決でも自力が通用するところまで状態を戻した。ケガは日が経つごとに癒えていく。あとは上向いていくだけだ。