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6月の印象に残ったレースを紹介!
特集 2025.07.09

6月の印象に残ったレースを紹介!

#マンスリーベストプレイヤー

●6月のベストレース 鈴木誠(84期・福島)
松戸競輪FⅡミッドナイト「スピードチャンネル・スカパー杯」6月2日 
A級選抜4R 大ケガからのカムバック。2年ぶりの白星に感涙

2023年6月大垣の落車で腰椎破裂骨折の大ケガ。選手生活の危機に直面しながら、昨年末におよそ1年半ぶりにレース復帰した鈴木誠が、復帰15場所目の6月松戸2日目、佐藤譲士郎―坂口卓士の3番手回りから、直線外を鋭く伸びて1着。2023年6月3日以来、復帰から43走目で初勝利を飾った。「復帰して初めて、2年ぶりの1着でした。勝つことが目標だったし、今までのどの1着よりもうれしかった。練習仲間の坂口卓士がいたのも心強かったですね」

 検車場に戻ってくると、目を真っ赤にはらせて声は上ずっていた。通算316勝目は忘れることのできない、格別な1勝となった。「本気で競られたりすると遠慮していた部分はある。逃げちゃいけないと思うけど、ケガの影響かおびえてしまっているのが今の課題です」
 
久々のA級戦でも苦しい走りが続いた。約1年半のブランクの影響は今も色濃く残っている。それでも諦めることなくレースに挑み続けた。「家族は復帰に反対したけど今は応援して後押しをしてくれている。今回も見てくれていたと思う」
支えてくれた家族に捧げる復帰後の初勝利をきっかけに、6月末の佐世保では2、3日目に連勝。大ケガを乗り越えた鈴木の今後の走りが楽しみだ。

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