10月に行われた世界選手権ケイリンで金メダルを獲得した佐藤水菜選手。
11月19日から21日にかけて『大坂・関西万博協賛 第2回競輪祭女子王座戦(GI)』も完全優勝を果たしました。しかし、本人的にはまだまだの仕上がりと自分の走りに納得はしかねていたようです。ナショナルチームの完全休養を経て、ここから約1ヵ月はまた一から身体を作っていきたいと佐藤選手は話します。佐藤選手の目指す勝ち続ける選手、女王の挑戦は続きます。
理想の自分でいられるように頑張ります!
-今の率直な心境は?
「素直に優勝できて嬉しいです」
-レースはどのように考えてましたか?
「スタートを取りにいこうかと思ったんですけど、2番選手(久米詩)がすかさず後ろに入るのを見て、番手に入られるよりは別の選手の前がいいと思って、そこはやめて、作戦を変えて、そうしたら6番手になったので、遅めの仕掛けになるとは思ったんですけど、5番選手(梅川風子)の山を乗り越えたら優勝できるって組み立てを変えて、その通りにレースを運べました」
-久米(詩)選手が動いた時はどうでしたか?
「前橋のレースもそうだったし、簡単に引かずにトリッキーなことをしてやろうと思ったので、そこら辺は冷静に対処できました」
-仕掛けていって、3コーナーの登りは苦しかったと思いますがいかがでしたか?
「いつも練習しているのが250なんでカントの苦しさは問題なかったし、自分にとっては問題なく走れました」
-優勝の手応えはどこでしたか?
「5番選手の山を越えられたらっていうところは自分の中で考えていましたし、そこですね。あとは後ろに當銘(直美)さんがいたので差されないようにと思ってました」
-ゴール後は大声援でしたが、どうでしたか?
「ようやく両手離しで感謝とか喜びを表せられるようになってきて、場内の皆さんと喜びをわかち合えて嬉しかったです」
-今年もGIを勝って、ガールズグランプリに出場となりました
「ここの競輪祭は最後の椅子を奪うような形になっていて、勝負の世界の厳しさを痛感すると同時にグランプリを勝ちたい、グランプリを優勝しなきゃという風に思えるので、難しい立場ですがいい経験になります。この大会で自分の力を再認識して、やっぱり最高時に比べると足らないし、自分がどこを目指したいかも見えた部分があるので、ナショナルチームのトレーニングが再開するので、また一から身体を作り直してやっていきたいと思います」
-どこを目指したいですか?
「先行で強いって言われると嬉しいですし、自分自身もそこに面白みを感じているところもあるので、勝ち続けられる存在でいたい、理想の自分でいられるように頑張ります」
-グランプリに向けては?
「あと1ヵ月しかないので、しっかりトレーニングして、ガールズグランプリ2連覇できるように戦いたいと思います」
佐藤水菜(さとう・みな)神奈川・114期・L級1班
1998年12月7日生まれ。身長163.0㎝ 体重59.0㎏
Q 今後については?
「男子の競輪祭が終わってからナショナルチームがリスタートになるので、しっかり休んで、またグランプリに向けてしっかりトレーニングしたいと思います」