今年の全プロ記念競輪は佐世保競輪場で28日から29日にかけて行われました。今年も残念ながら競技大会は中止になりましたが、2日間の豪華メンバーの走りを見ようと佐世保競輪場には多くのファンの皆さんがつめかけました。
ビッグレースと変わらないハイレベルな面々がそろった初日特選を勝ち上がり、スーパープロピストレーサー賞にはグランプリ王者・古性優作選手や松浦悠士選手をはじめ素晴らしい選手がそろいました。北日本3車がそろい、新山響平選手の後ろは守澤太志選手、3番手を成田和也選手がかためました。果敢な新山選手の先行、捲りをしっかりブロックする守澤選手、しっかりと内をしめる成田選手の3選手のそれぞれが自分の役割をしっかり果たした北日本ライン。その中から守澤選手が優勝を決めました。
ケガで今年前半は思うように動けなかった守澤選手ですが、ここに来て調子はほぼ戻ってきたようです。後半戦では北日本の要としてさらなる活躍を見せてくれそうですね!
このメンバーで優勝できたことは自信になりますし、嬉しいです!
-全プロを優勝した心境は?
「特別競輪ではないんですけど、特別級のこのメンバーで優勝できたことは自信になりますし、嬉しく思います!」
-SPR賞は北日本だけ3車でしたが、作戦はどのように立てたんですか?
「作戦は後ろからしっかり駆けて、ライン3車ですし、しっかりラインで決まるようにっていう作戦だったので、僕だけになってしまって申し訳ないです」
-新山響平選手がしっかりおさえて駆けてくれましたが、新山選手の掛かりはどうでしたか?
「いつも新山君強いですけど、今回はいつも以上に掛かっていて強かったですね」
-赤板からの4番手争いもすごかったですけども、見えてました?
「たぶん古性(優作)君だろうなって思っていたので、そこは確認はしなかったけど、そう思ってました。古性君の捲りきついので、ちょっとプレッシャーすごかったですね」
-想定通りのレースになったわけですね
「そうですね」
-想定通り古性選手が捲ってきた時は?
「太田(竜馬)君も来ていたのが見えたので、太田君のスピードがちょっとわからなかったから一回振って、その後に古性君が来て、それをしっかり止めれたんでよかったです」
-新山選手も最後まで失速せずに踏んでいて、頼もしかったのでは?
「けっこう踏み過ぎてタレたりとかするんですけど、今回は最後まで踏んでいたので、抜きにいくのもきついくらいでした」
-4コーナーで今度は松浦悠士選手が来ていましたね。
「もう前に踏むしかないなっていうところで松浦君が見えたので、思い切り踏んだんですけど、ゴールした時に行かれたかなとちょっと思いました」
-優勝はどこでわかりましたか?
「ビジョンと、それとお客さんが『守澤っ!』って言ってくれたので、それで勝てたかなぐらいの感じでしたね」
-北日本から優勝できて嬉しかったのでは?
「新山君と特別の決勝で連携したいって思ってずっと走っているんですけど、まだ一度も叶ってないんです。ここは特別の決勝ではないけど、このメンバーでしっかり結果を出せて本当に嬉しく思います」
-6月はあっせんお休みだと思いますけど、その後はどのように見据えていきますか?
「はい、6月は休みだったので、ここまで気持ちを切らさずに走ってきました。ちょっと1回リフレッシュして、それからまたサマーナイトフェスティバル、オールスターに向けて頑張って練習したいと思います」
-目標はもちろんグランプリ出場、そして優勝だと思います。その上積みはできていますね。
「今年の前半は(ケガの影響で)すごく悪かったんですけど、ダービーでしっかり巻き返せたと思います。今期は終わりなんですけど、来期の7月からまた気持ちを新たに一戦一戦頑張りたいと思います」
-ファンの皆さんへメッセージをどうぞ。
「たくさんの応援ありがとうございました。本当に優勝できて嬉しいです。今後も精一杯頑張りますので応援してください!」
守澤太志(もりさわ・ふとし)
1985年7月20日生まれ。身長170.7㎝ 体重75㎏
Q別府記念、久留米記念、今回と九州でいい結果を残していますね。
「逆にいうと九州でしかいい結果を出してないですね(笑)他でも勝ちたいです(笑)。でも、本当に縁があるのか九州は結果を出せているし、気持ちよく走れています」