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直送!競輪場便り from別府競輪場 大西貴晃(大分・101期)
インタビュー 2024.10.30

直送!競輪場便り from別府競輪場 大西貴晃(大分・101期)

#競輪場便り

地元GⅢで決めたS級初優勝

 10月11~14日の日程で開催された別府ナイターGⅢ。今回がGⅢで初のファイナルだった大西貴晃が地元でS級初優勝を決めた。

 シリーズを通して番手回り。決勝は同門で練習仲間の阿部将大マークという千載一遇のチャンスをきっちりとものにした。

 「開催が終わって、みんなからお祝いのインスタやLINE(ライン)が来た。改めて喜びがありますね。大塚(健一郎)さんは最終日が誕生日だったらしくて、『俺が持ってないのを取ったな』って喜んでくれた。小野(俊之)さんからも連絡があったし、年上の人から祝ってもらえたのもうれしかった。今まではFⅠでも、なかなか勝てなかったけど、今年は別府でGⅢを走るチャンスが2回あった。そこで今回取れたのは大きい」

 地元GⅢ初参戦だった7月開催は準決勝(7着)で敗れたが、今回は1着で突破した。目標にした梶原海斗のまくりがバックでけん制を受けると、間髪入れず自力に転じた。このレースで優勝への流れを引き寄せた、と大西は振り返る。

 「流れが来たと一番思ったのは3日目。いつもの僕なら、あそこで共倒れしているか、見過ぎて内に行って失敗していた。海斗が持って行かれた時に内に行きたかったけど、気持ちでその上を出切れた。あそこで変わりましたね」

 九州勢6人で結束した決勝でも阿部将大の番手を回れた。阿部がレースの主導権を握ると、山本伸一のまくりを張りながら2角から番手まくり。「取る気持ちでいった」。真後ろの小川勇介が激しく詰め寄ってきたが、上がり10秒9の好ラップで振り切った。これで来年11月競輪祭の出場権もゲットした。

 「九州でまとまったから取れた。今度は僕が九州勢を連れて行けるようになりたい。(阿部)将大みたいに先行はできなくても、自力自在に動いて恩返しがしたい。来年の競輪祭も決まったので、今期S1の点数を取って、他のGⅠにも出られたらいいな。失格とかで今まで一度も1班の点数は取れなかったので。このままどんどん活躍して、上位で安定させたい」

 S級初優勝の次は初めてのS1ゲット。勢いに乗った大西が終盤戦を突っ走る。

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