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日本自転車競技連盟 トラックアドバイザー 中野浩一氏インタビュー
自転車競技 2024.10.09

日本自転車競技連盟 トラックアドバイザー 中野浩一氏インタビュー

#スペシャルインタビュー

2024パリオリンピックが終了し、次の2028ロサンゼルスオリンピックに向けて新たな旅立ちが始まる直前、中野浩一氏にパリオリンピックの感想、そしてロサンゼルスオリンピックに向けてのナショナルチームの体制についてインタビューしました。

2024UCIトラック世界選手権もすぐに始まります。世界は新たなトップ選手が誕生してくるでしょう。では日本はどうでしょうか?大いに期待したいですね。

○新しい体制はどうなるのか?

「オリンピックが終わって、今後どうするかを、これから来年度以降の体制をどうするかってことを考えなければいけないですね。
今のところ、コーチとかのお金も競輪関係団体に払っていただいている部分もあるし、全てが日本自転車競技連盟で払っているのではなく、ほとんどが競輪関係団体なので、相談はするけれども、今回のこの結果をどのように捉えるか、コーチが何年やってその結果がある程度どうなのか、途中の経緯はどうかどうだったのかということも含めて考えなければいけないと。それには情報が必要で、色々な話をしてもらったり、そういうのを含めた上で、本当にこれでいいのかということを考えなければいけないです。
選手の方は、今までの選手は無論、新しい選手が来たらまた変わっていくというのは当たり前の話ですし、その選手たちをどう育てていくかっていうことが重要です。選手を育てる側がきちっとした形で継続していかないといけないです。
コーチもずっと同じというわけにもいかないですから当然精査すると新しい人が望ましいかもしれません。また特にこれからは国内のコーチを育てなくてはいけないというのもあるし、それが今までできてないですね。
結果的に8年ぐらい今の体制でやっているわけでね。リオオリンピックが終わってから、東京、パリとそれだけ年月が経ったわけですが、次のコーチが育ってないというのは、一つ課題なので、今後はそこら辺をしっかりできるようにしなくてはいけません。
選手は、色々な選手がいるからそのときそのときで力を発揮できる選手もいればそうではない選手もいるというのは仕方ない問題なので、継続して育てていけるシステムを作らなければいけない。
ただ、今のシステムは以前に比べると順調な形でやっているのでそこを再検証して次のスタッフをどうするかとかどういう形で、当然新しい人も入れなきゃいけない部分もあるだろうし、中には辞める人もいるかもしれないしという中で、どのようにするかというのが一番の大きな今のところ課題ですね。
パリオリンピックが終わってすぐトラック世界選と、日程的に結構詰まっているので、そこで手をつけることはないです。ですが、来年の世界選、次のオリンピックに向けてというところでしっかりとした地盤を作らなければいけないですね。」

○パリオリンピックですが、あの成績っていうのはどういう評価を

「評価に関しては個人的な評価は各々違うと思うので私個人の評価は控えさせていただきます。ただ、今回のオリンピックでは運が悪かったといえば悪かった部分もあるけれど、結局チームとして本当に一丸となって、みんなでメダルを取りに行こうっていう雰囲気が、ちょっと欠けてたかなっていう感じはします。若干ね。チームとして足りない部分があったのではないかなとは思っているのでそれらをどういった形でサポートするかというのを含めてみんなと話し合いをしようかなと思っています。」

写真はイメージです。文中とは関係ありません。

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