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直送!競輪場便りfrom大垣競輪場  川口直人(神奈川・84期)
インタビュー 2024.09.25

直送!競輪場便りfrom大垣競輪場  川口直人(神奈川・84期)

#競輪場便り

やっと手にした優勝だったに違いない。

ベテランの川口が、大垣で優勝した。この優勝は7月にS級から降級しての初優勝でもあった。それまでの4開催は、優出はするものの、詰めが甘く、2着すらなかった。それだけに降級後の初優勝は、心底喜べた。

「ホッとしました。決勝には行けていても、どうしても勝ちきれなかった。もう優勝できないんじゃないかと思っていました」と目尻を下げた。

レースを振り返ると初日特選は静岡の遠藤勝弥と連係した。その遠藤が幸田望夢とのもがき合いから最終的にイン粘りとなり、幸田後位を確保。川口は3番手で4コーナー。しかし、遠藤は道中で脚を使っていたのか伸びず、3着。川口は4着だった。

続く準決、今度は一転幸田と連係することになった。幸田が最終ホーム5番手からエンジンを吹かすと白上翔が猛烈なブロック。一瞬ヒヤリとしたが、幸田がこらえ、そのまま1着。川口はしっかり追走し、決勝への切符を手にした。

そして迎えた決勝。初日特選と同じく遠藤と連係。遠藤が打鐘から先行態勢に入り、3番手には重倉高史。幸田は最後方という展開。バックから重倉がまくり、川口がスイッチし直線で川口が交わし優勝。「遠藤君があれだけ早く行ってくれたおかげ。嬉しいしホッとしました」

川口と言えば、デビューからトントン拍子に出世を重ね、S級で活躍していた。だが押し寄せる年齢との戦いに苦戦が続いていた。

「数年前から選手会の副支部長を務めています」と言うように、レースに参加するだけでなく俗にいう「公務」をこなさなければならない。「それは言い訳にはなりません。その中でいかに自分がしっかりスケジュールを立てて練習し、レースに臨むかですから」とハッキリした口調で言った。

大垣以降の名古屋、平塚は連続して3着。優勝こそ逃しているが、安定したベテランらしい走りでファンを沸かしている。

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