第76回日本選手権競輪(GI)を優勝した脇本雄太選手。ダービーは予選スタートだと厳しいと言われていますが、脇本選手は一次予選からしっかりラインで決めて勝ち上がっていました。決勝は、眞杉匠選手の後ろに平原康多選手、佐藤慎太郎選手という手強いラインを素晴らしいスピードで捲りきりました。2度目のダービー王に輝いた脇本選手、その強さはとどまることを知りません。
グランプリに向けて1人でも多く近畿勢を乗せられるように頑張っていきます
-ダービー優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます」
-またこの舞台に帰ってきましたが、どうですか?
「昨年はケガで出られなかった分、今回は優勝したいと思って戦いました」
-勝てる自信はありましたか?
「いえ、予選スタートでしたし、自信はそこまでなかったんですけど、とにかくGIの舞台で精いっぱい走って帰ってくることを念頭に置いていたので、その過程の中で優勝できたことは大きいです」
-レースを振り返って、初手は前からになりましたね。
「前受けは想定内だったので、引いたところからどこで仕掛けるのかなという感じでした」
-関東の先行は見えていたと思いますが、どうでしたか?
「眞杉(匠)君が油断するか、しないかがキーポイントだったんですけど、油断せずに駆けられてしまったので、あとは自分の自信あるところからっていう感じでした」
-その仕掛けはどうでしたか?
「正直、進み具合はそんなによくなくて不安はありましたけど、踏んだからには信じ切って最後まで踏み続けるということを考えていたので、それが上手くいった感じですね」
-優勝が見えたのはどのあたりでしたか?
「もうゴールというか、ハンドルを投げた瞬間まで自信はなかったですね」
-今回の開催を振り返ってよかったことは?
「今回は勝ち上がりが全部ラインで決められたことが大きかったなと思います。勝ち上がりの段階で、味方を増やすことを念頭に置いて戦っていたので、準決勝も近畿3人で戦えたので、それが優勝できた要因にもつながっていると思います」
-これでグランプリの権利を獲得できましたね。
「正直、ホッとしています」
-これからもレースは続きますが、どんなレースをしていきたいですか?
「今年は出られるGIが少ない中で、どれだけお客さんにアピールできるかというのが目的なので、それを1つ1つクリアしていきながら、グランプリに向けて頑張っていきたいと思います」
-ファンの皆さんにメッセージをどうぞ。
「今年一発目のGIで優勝することができて嬉しく思っています。今後、グランプリに向けて1人でも多く近畿勢を乗せられるように一戦一戦頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします!」
脇本雄太(わきもと・ゆうた)
1989年3月21日生まれ。身長180㎝ 体重72.4㎏
Q今回はたくさんのお客さんから声援があったと思いますが、どうでしたか?
「バンクの内側にいたお客さんからすごい熱い声援をもらえたので、ようやくGIの舞台に帰ってこられたなって実感が湧きました」