京王閣競輪開設74周年記念 ゴールドカップレース(GⅢ)の最終日3レースに『ルーキーシリーズ2023プラス』が行われました。
熊本GⅢin久留米と同じく、123期7名によって争われました。松田昂己選手と松崎広太選手と茨城ライン、 浮島知稀選手と牧田悠生選手の信越ライン、棚瀬義大選手、峯口司選手、荒川達郎選手ら3名が単騎となりました。
そして、松田選手と浮島選手の主導権争いから、棚瀬選手が捲りのチャンスをとらえて優勝を飾りました。
棚瀬選手は、練習仲間である山口拳矢選手や志田龍星選手と一緒に走ること、その前を走ることを目標と語っていました。
集合写真
■出場選手
1番車・棚瀬義大(岐阜・123期)
2番車・松崎広太(茨城・123期)
3番車・浮島知稀(群馬・123期)
4番車・峯口司(長崎・123期)
5番車・荒川達郎(埼玉・123期)
6番車・松田昂己(茨城・123期)
7番車・牧田悠生(新潟・123期)
■レース展開
松崎広太が前を取り、松田昂己、松崎、棚瀬義大、荒川達郎、峯口司、浮島知稀、 牧田悠生の並びになった。赤板前から浮島が上昇するもここは松田が突っ張り、浮島は6番手まで引いた。しかし、打鐘3コーナーで再び浮島が仕掛け、ダッシュ勝負で浮島が松田を叩いた。バックで松田が捲りにいくも牧田と接触し失速。その上を棚瀬が捲って行った。そのまま直線伸びていき、棚瀬が優勝を決めた。2着には空いたコースを縫って伸びた松崎。3着に荒川が入線した。
■選手コメント
優勝の棚瀬義大
「強い同期の中で勝てたことは嬉しいですね。1番車だったし(好きな位置が取れるので)、先行しそうな松田君の後ろからと思っていたので、思った通りの位置が取れました。たぶん松田と浮島はやり合うと思っていたので、牧田君と松田君がもつれたところを見逃さずにいけました。出だしも、最後までしっかり踏み切れたのでよかったです。(目標は)1日でも早くS級にあがって、上で戦いたいです。練習は山口拳矢さんや志田龍星さんとやっているんですけど、一緒に走る時は前で走れるように頑張りたいです」
2着の松崎広太
「松田に任せて、突っ張るという作戦だったんですけど、ダッシュ勝負だと浮島に分があって突っ張り切れなくて、突っ張れなくても援護したかったんですけど、前で危ない展開があって、内に詰まってしまって、行くとこなくなってしまいました。最後は、行けるところまで行こうと思って、2着になりました。どちらかと言うと番手の経験がなかったので緊張しましたが、もっと松田を助けられる何かをできればよかったです。ちょっと後悔があります。弱点のない選手を目標にやっているので、番手になってもしっかり戦えるように、今回のレースを糧にまた一から頑張っていきたいと思います」
3着の荒川達郎
「棚瀬の後ろにハマって、棚瀬に絶好の展開でもあったので、その前にしっかり自分で行かなきゃいけなかったですね。ずっと外並走でしたが、そこは特に苦しくなかったけど、その後、前が弛んで踏んで出ていけそうなところで行けなくて、そういう甘えというか、3着までしか届かなかったので、下手でしたね。脚をつけるのはもちろんですけど、気持ちを含め競走に対してのムラを自分でも感じるので、競走に関しても見つめ直すようにしたいです。また一から頑張ります」
4着の牧田悠生
「浮島君についていくのは苦しかったですね。打鐘のダッシュのところで、あそこで絡まれるんじゃないかっていう予想はレース前からしていたので、そこは集中していました。A級1・2班戦にあがってから1つずつ勉強していっている感じですね。同期もA級1・2班戦がだんだん増えてきているけど、その中では点数はあまりないので、ルーキーチャンピオンレース出場を目標に頑張りたいと思います」
5着の峯口司
「悔いが残ったレースになりました…。作戦は前々で動いていっていこうと思っていましたけど、後ろになってしまい、内をしゃくっていこうと思ったけど、前でガガっていう音がしたので落車がおきるかなと思って、バック踏んで、結局は外を踏んでいった感じです。特昇したいですね。12月にレインボーカップチャレンジファイナルに入ったんで、そこで上にあがれるように頑張りたいです」
6着の浮島知稀
「ペースが弛んでいたので、あそこで行かないと松田君が駆けて、自分は捲りの展開になってしまい、自分にチャンスはあっても牧田さんにチャンスがなくなるので、ホームでは絶対に出切りたいなと思ってました。こういう企画レースはそうそう走る機会はないと思って、頑張ろうと思いました。目標の選手が眞杉(匠)さんなんで、一度一緒に前橋で練習したんですけど、GIのトップで自力で走っている選手は練習もすごかったので、追いつけるように! まずはS級で群馬の先輩たちの前で頑張りたいです!」
7着の松田昂己
「ダッシュだと負けたけど、でも、その後に飛びついて捲りにいい感じでいけたと思ったけど、ちょっと危なくてヒヤヒヤしました。チャレンジと違って、やっぱり自力がすごくて、打鐘前とか流し過ぎちゃって、チャレンジなら来ないけど同期はやっぱり来ますね。やばいと思ったけど、ダッシュがないので合わせられなくて、飛びつくのが精一杯でした。なんとか松崎さんが連に絡んでくれてよかったです。今回の反省を活かして、600を全開に踏めるようになりたいですね。北井(佑季)さんのレースがカッコいいですよね。ああいう風になれるようになりたいです」