第19回サマーナイトフェスティバル(GⅡ)を優勝した松浦悠士選手。決勝戦では、一つの決断をし、脇本雄太選手の番手を選びました。「楽しみ半分、不安が半分」だったそうで、しっかりワンツーを決めてホッとしたと同時に、そして、脇本選手の強さを改めて感じたそうです。
今でも十分にすごいと思われる松浦選手の脚力ですが、本人自身はさらなる脚力向上を目指しているそうで、ぜひ、その走りで競輪界を沸かせてくれそうですね!
もっと強い選手になれるように努力していきたいです!
-優勝の心境はいかがですか?
「まず、しっかりと連携が決まったことがホッとしているというか、不安もあったので、しっかりワツーが決まってよかったと思います」
-3連覇については?
「2年前の函館サマーナイトフェスティバルから始まって、昨年も連覇できて、相性のいい大会ですし、相性のいいバンクで、今年も楽しみにしていました。決勝戦もいい緊張感で走れたかなと思います」
-フェスティバルらしい、すごいラインが組まれましたね。
「あの、決断するにはちょっと悩みましたけど、もちろん脇本(雄太)さんは日本一強い選手ですし、つかせてもらうには自分のできることは精一杯やらないといけないですし、連結は離れてはいけないので本当に緊張しましたし、楽しみ半分、不安半分でした。強い選手だし、信頼して、もう背中だけ見て頑張りました」
-実際に脇本選手についてみて、得られたことはありますか?
「強いのひと言だったんですけど、別線になった時に怖いなというのもありました(笑)」
-レースを振り返って、初手は後ろ攻めからになりましたね。
「スタート待つっていうことだったので、いつも脇本さんの競走で、タイミングが来れば、関東ラインの動き次第で仕掛けるということだったので、踏み出すタイミングだけ見て、連携だけ外さないように気を付けてました」
-関東の佐々木悠葵選手もすごいダッシュでしたが、いかがでしたか?
「踏み出しも合っていて、この上を行くんだっていう感じだったので、1周半以上踏んでいましたし、本当に強かったです!」
-出切ってから、松浦選手の見えていた景色はどうでしたか?
「もう脇本さんの掛かりがすごくて! 今までにないくらい自転車も倒れていて、もうこれは誰も来られないだろうと思っていて、後ろに松井(宏佑)君が入ったのは見ていて、2センターくらいから音が聞こえてきて、この掛かりで仕掛けてこれるんだなってちょっと驚きもあったけど、自分もそこに反応して踏み込めました。抜けるかどうかわからなかったんですけど、ゴールしたら前にいたっていう感じでした」
-優勝の実感はいつでした?
「ゴール線を通過するまではわからなかったけど、通過した時は1着だってわかりました」
-これで賞金の上積みができましたね。
「グランプリは近づいていますが、でも、やはりタイトルは常に目指していきたいので、そこを獲れように鍛錬していきたいと思います」
-後半戦はどんな走りをしたいですか?
「ようやく自分らしい走りができるようになってきたので、もっともっといい競走を続けていって、脚力も向上していって、もっと強い選手になれるように努力していきたいです!」
松浦悠士(まつうら・ゆうじ)
広島・98期・S級S班 1990年11月21日生まれ。身長168㎝ 体重73㎏
Q大好きな函館の声援はいかがでしたか?
「いつも応援してもらって、気候も走りやすいですし、大会も相性がいいので、3連覇は相性の良さもあったんじゃないかと思います」