ガールズケイリン初のGIとなる第1回パールカップが岸和田競輪場で6月13日から15日に開催されました。
初日は逃げて1着、準決勝は捲って1着で勝ち上がった児玉碧衣選手、決勝戦も最終ホームからカマし、後ろに4車身も引き離して優勝を決めました。昨年年末の落車で調子を落としましたがワイヤーを抜いてから調子も上がってきたそうです。このGI優勝でグランプリも決定し、心に余裕ができたと話す児玉選手。それが今後の競走に影響しそうで楽しみですね!
またこれから戦えるなって実感できたのが楽しみです!
-優勝の心境はいかがですか?
「本当にすごく嬉しいです」
-今年は負傷から始まりましたがいかがでしたか?
「今年のスタートから骨折して、もういい時に戻れないのかなとか思って不安な時もあるんですけど、ワイヤーを抜いてからはかなり戻って、こうして初のGIで優勝することができたので、また戦えるなって実感がすごくわいてきて、これから楽しみですね!」
-決勝戦を振り返って、5番手スタートで、仕掛けるところはベストでしたか?
「位置は特にはこだわりはなかったですね。逃げる準備も捲る準備もしていたし、どこからでも踏める準備はしていました。(坂口)楓華が先に動いて、(久米)詩がペースに入れる形になって、ペースが弛んだところでここだって思って、そこからは全力で踏みました」
-よくあそこで踏む決心がつきましたね。
「もちろん優勝は狙っていましたし、周りも優勝を意識していたのでバックから残り半周勝負になると予想していたんですけど、誰も動かないなら自分が動くつもりでした。今年はまだGIはあるし、ここで負けてもまた次があると思ってリラックスして。緊張していたんですけど、自分にそういい聞かせて落ち着こうとしていました」
-2日目よりも緊張していませんでしたね。
「そうですね(笑)」
-後続を引き離しての優勝でしたが、どんな思いでしたか?
「ちょっとホームでアクシデントがあって、誰が(落車に)巻き込まれたのかわからなかったんですけど、バックでモニターを見たら後ろと車間が空いていて、でも、ここで弛めると抜かれると思い、ゴールまで踏み続けて1番にゴールを駆け抜けて、嬉しいの一言に尽きました」
-これでグランプリの権利を獲得しましたね。
「ちょっと賞金では厳しい位置にいたので、GIを獲ってグランプリを決めたいと思ってたので、有言実行することができて一安心しました」
-この段階で決まったのは大きいですね。
「そうですね、かなり大きいと思います! たぶん決まってないと焦ってしまうと思うんですけど、獲ってしまえばリラックスして今後挑めるんじゃないかと思うので、本当にホッとしています」
-でも油断はできないですよね。
「そうですね、ナショナルチームが今回はいないということでナショナルチームに負けないように今後もレベルアップしていって、ナショナルチームがいる中でも優勝できるように頑張りたいです」
-今後もビッグレースは続きますが、いかがですか?
「一昨年の函館サマーナイトフェスティバルで苦い思いをしたし、サマーナイトフェスティバルだけ優勝の経験がないので、今年こそっていう気持ちでしっかり優勝目指して頑張ります」
-この優勝で強い児玉碧衣選手、復活と言っていいんでしょうか?
「はい、いいと思います」
-ファンの皆さんへメッセージをどうぞ。
「いつも応援ありがとうございます! 皆さんの声援のおかげで優勝することができました。今後も1着を増やして皆さんの車券に貢献できるように頑張りますので応援よろしくお願いします!!」
児玉碧衣(こだま・あおい)
福岡・108期・L級1班 1995年5月8日生まれ。身長168.6㎝ 体重66.5㎏
Q初代パールカップ女王になりましたが、女王と呼ばれるのは少し久々ですね。
「決勝の前に新聞を読んだら『元女王』って書かれていたので、はぁーって思って(笑)。元じゃないぞって、まぁ元ですけど(笑)、負けるかという根性で頑張りました」