月刊競輪WEB

検索
直送!競輪場便りfrom小倉競輪場 児玉碧衣(福岡108期)
インタビュー 2023.03.08

直送!競輪場便りfrom小倉競輪場 児玉碧衣(福岡108期)

#競輪場便り

流れに乗ったら止められないタイプ

昨年12月の平塚競輪「ガールズグランプリ2022」で落車を喫し、左鎖骨を粉砕骨折した。すぐに手術を行ったがまだ完治とはいえず、約1か月後の1月久留米で復帰。だが、

「ハンドルを握るというよりは添えて脚を回すような感じで完ぺきにはもがけない」と不安はありありで、精彩を欠いた。

復帰2戦目の2月小倉は久留米よりは反応がよく、2日目には長い距離を踏んで押し切り勝ちで復帰後初勝利を挙げた。開催中は「体に一体感はまだない。何か脚だけで踏んでいる感じがあって。でも実戦で長い距離を踏んで少しは感じがつかめた。前回の久留米よりははるかに良かった」と手応えを取り戻しつつあったが、決勝は急きょ追加で参戦した小林優香に優勝をさらわれた。前検日に「優香さんから前の日に電話があって。何で追加を受けたのかな~。いるのといないのでは全然違う」とボヤいていたが、その通りの結果となってしまった。

だが、選手生活を通じて初めての骨折を経験して感じたこともあったと言う。「レースをこれだけ(1カ月近く)離れたことは無かったし、改めて色々と考える時間が取れたというか。これからどうすればもう一回、元に戻れるのかなとか考えていました」と、経験を糧として、もっともっと強くなるためには何をすればいいかを模索している。

まだ、100%回復したとは言えないが一戦、一戦をこなすごとに動きが良化をしているのは事実。流れに乗ったら止められないタイプだけに、さくっと優勝をしてしまえばあとはいつもの頼もしく強い児玉が見られるはずだ。

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

related articles