競輪界の2022総決算とも言えるグランプリです。今年のシーズンは脇本一強の流れになると思われた方も多いと思います。しかし、昨年までと違い脇本雄太が純粋に競輪選手として、競走に参加し走り出した事で他地区の選手が対応し始めました。その要因として、今まではたまにしか走らなかったので、毎回手探りからのスタートと、それの繰り返しでした。他の選手と同じ様に斡旋をこなす事で、同乗機会も増え対策を練りやすくなった事です。
そして今回、ラインの厚みでは北日本です。平塚バンクは直線も短く、先行有利なバンクです。他のバンクより「半車前」に重き印が付きます。番手捲りならそのラインの3番手が本命ですが、ここ平塚では2.5番手になります。分かりにくいですが、後は状況加味してです。今年は単騎3選手にライン2つの構成。競輪祭が終わるまでは脇本大本命でしたが、新山響平が競輪祭を優勝した事で、混沌としたシリーズに様変わりしました。単純に現在の競走形態に当てはまると、北日本の2.3番手が中心になります。ただここはグランプリ。番手飛び付きもある。脇本が引いてカマシの雰囲気なら追い上げマークがベストですが、分断なら合わせて踏み込み、共に上昇し番手飛び付き。狙うのは当然北日本の番手。飛び付く単騎の選手は縦脚もある事が必要です。果たして飛び付く選手はいるのか、それは誰なのかです。すんなりなら守澤太志。2. 5番手と言いましたが、新田と守澤の状況が余りにも違いますからね。後は脇本がどうするかです。突っ張りなら古性に単騎の選手の絡みになります。2023チャンピオンジャージを着るのは誰かです。
展開予想
スタートは古性が取って脇本前受けなら、脇本は引いてのカマシになる、古性が出なければ、新山が前受けからの突っ張り先行。それを崩すのは脇本以外にいないので、凄く単調なレースにな り、新田と守澤のゴール勝負以外にない。ただ古性が1番車で、5番手は確保出来るが、単騎の選手達は外をふたする形で中団を取りに行く。それをしないと、単騎の選手達は何も出来なくなる。新山と脇本が叩き合った後に郡司が仕掛け、開いた内を松浦が行くぐらいでレースは終わってしまいます。仮に脇本が構えたら、それこそ何もないレースになります。やはり近畿前受け。郡司、松浦、平原と枠なりに入る。後方 が北4車。赤板ラスト2周のホーム線目指し新山が上昇。ここが一つの分岐点。脇本が踏み込むかどうか。そして単騎の選手が、新山の上昇に合わせて踏み込んで来るか。踏み込むなら当然飛び付きになる。その一番手は松浦。何故なら、郡司は調子が良く手応え有りで地元GPに挑んでるので、最終1コーナーからの捲り一本狙い。平原は過去のグランプリからも、どうしても流動的になる。車番的にも松浦の後ろに甘んじると感じる。松浦は出来に不安を持ちつつなら、番手が一番手堅い。脇本は並走で上昇して来るなら下げる。松浦が飛び付く。郡司は単騎の3番手。
それで打鐘を迎える。新田も脚でこらえるが番手は松浦が奪う。新田の後ろの守澤は切り込もうとするが、新田が中途半端に居座っている事でタイミング取りづらく厳しい。そこに脇本が最終ホーム で仕掛ける。松浦は牽制し、2コーナーから合わせて出る。3コーナーから郡司が仕掛けゴール。
グランプリは一発勝負ゆえに不安要素の方が大きい。最後は自分を信じる者が勝つ。
車券的推理予想 2=5-643 2=3-564 5=3-624 4-78-7825
結果
9-1-2 47.6倍(1番人気)
レース経過
スタートは新山、平原、郡司が取りに行く。そして新山がスタートを取る。前団が北日本ライ ン。そして、郡司、平原と続き、近畿ライン。スタート浮く形になった松浦が、平原の後ろに入るかと思われたが、新山の番手に行った。その事で新田が下げ3番手。ただ勝負所の追い上げて態勢を整えた。そして後方の脇本は打鐘2センターから仕掛ける。果たして届くかどうかであったが、行き切った。近畿ワンツー態勢。後脚を貯めていた郡司だが、やはり脇本より早く仕掛けるか、脇本を牽制するしか道は無かったと思う。そして脇本が古性を寄せ付けず優勝。 迷いない勝利であった。
やはり北4車連携は無理がありました。単騎の選手が曲者揃いなだけにです。脇本はある意味楽な展開になりました。
2023年はフル出動、フル活躍をし、さらに新しい脇本雄太をファンに見せて欲しい。